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コーヒーの達人への道  バックナンバー 2021年04月

2021年04月下旬号 No.442

“ 高齢者は1日2杯のコーヒーを! ”

 今月の末からゴールデンウィークに入ります。
でも、今年はまん延防止等重点措置が出ていて、5月5日の連休明けまで県をまたいでの移動などが自粛対象となっています。
思えば昨年のゴールデンウィークも新型コロナの感染防止のため旅行を取りやめた方が多かったと思います。桜の咲き始め頃から徐々に移動は控えたほうがいいとのことで、せっかくのゴールデンウィークも自宅で過ごした方もいたと思います。
来年こそはと思っていた今年もやはりお出かけがかなわず、自宅での自粛やむなしといった感じです。

寒い時で巣籠も仕方ないかなという時期とは違い、天候も良くお出かけ日和の続くこの時期しかもゴールデンウィークという連休で、休日の並びも1、2,3,4,5の5連休です。
1年以上の自粛期間でだんだんと普段の生活が自粛状態にも慣れてしまいさすがに海外旅行は行かないまでも、国内しかも近場ならという気分も手伝ってつい出かけてしまうということもありえなくはないのではと心配です。

また、医療従事者と高齢者に限られてはいますが、ワクチン接種も始まり、なんとなく少しぐらいならという気持ちも出てくるかもしれません。
とうとう大阪では1000人を超えて感染者が出てしまいました。

飲食店にとってもずるずると1年以上も営業時間の時短を続けてとてもつらい状態と思います。
飲食店の営業時間の短縮だけに頼らない何かもっと他の方法はないものでしょうか。
無症状の感染者が知らないうちに高齢者に感染させてしまっているとの報道もあります。どうぞ各自が感染しないためのマスク、手洗いは勿論、他の方へ感染さないという努力も大切なのではないでしょうか。
若い方は無症状であっても、高齢者は肺炎になっているようです。

4月11日付のHealthdayの記事によれば、1日2杯以上コーヒーを飲む高齢者は肺炎が少ないとのことです。

大阪市立大学医学部の近藤亨子先生らの研究によるとコーヒー摂取量が多い人は心血管疾患や糖尿病のリスクが低いことが複数の研究から示唆されていて、アメリカからは肺炎のリスク減とコーヒーとの関係が報告されているそうです。肺炎が日本人の死因の上位にあり、特に高齢者ではそのリスクが高いので、コーヒーを摂取することで肺炎の発症を少なくすることが出来るのならと予防医学の観点からも日本人ではどのような結果が出るのかということで研究されたそうです。

その結果、1日に2杯以上コーヒーを飲む人の肺炎になる率は飲まない人の半分程度になることが分かったそうです。
また、緑茶についても同様に検査した結果、リスク低下との関連は認められなかったそうです。

コロナウィルスに打ち勝つために免疫力を高めるための色々なことももちろん大切ですが、そもそも肺炎にならないような丈夫な肺を持っていることも大切ではないかと思います。

特にこの新型コロナウィルスは重篤な肺炎になって亡くなる方が多いとのことですから、高齢者の方は特にコーヒーを2杯以上飲んで、肺炎になるリスクを減らしては如何でしょうか。

毎日2杯のコーヒーを飲みましょう!
そして、毎日飲むコーヒーだからこそ美味しいコーヒーを!!

2021年04月上旬号 No.441

“ コーヒー値上がりの可能性? ”

 桜が咲き始めた途端に暑いくらいの日がやってきています。
今年のお花見はソーシャルディスタンスを取って立ち止まらないようにということなので、桜の名所ではロープを張って片側通行にしたり、ビニールシートを敷いたり、飲食は大人数ではしないでとか、色々と新型コロナウィルスの感染予防に力を入れているようです。

一年に一度の桜の見物や、入学式や歓送迎会など何かと人が集まる機会の多い時期です。感染も第4波が来ているともいわれていて、何とかしてこれ以上の感染を防ぎたいものですね。

こんな時期に皆さんニュースでご存じと思いますが、スエズ運河で巨大コンテナ船「エバーギブン」が座礁し、運河の航行が出来ない事態になっています。このため総額1兆900億円の商品の輸送が出来ないとのこと。この運河の利用は農産物よりも石油などのエネルギー関連の方が多く、コーヒーの輸送にはあまり影響がなさそうに思えますがインスタントコーヒーの原料であるロブスタ種の輸送はほとんどこの運河経由となっており、元々輸送用のコンテナが不足している中、ベトナムからのコーヒーの輸送に苦労していた矢先にこの運河での座礁事故でした。

ヨーロッパの業者はブラジル産のロブスタ種をベトナム産のロブスタ種の代わりに使うことは味の面で難しいとの理由で、東アフリカのロブスタ種やアラビカ種を輸入することになり、このスエズ運河を経由して輸入するので船舶の停滞が長引くと、ヨーロッパでのコーヒー豆の不足が懸念されるとのことです。

そこに加えて、アメリカではコーヒーの備蓄量が過去6年間で最も少なくなっているそうです。干ばつによるブラジルのコーヒーの生産量が減少する恐れがあり、すでにコーヒー先物価格が昨年10月末から25%近く上昇しています。
また、輸送に必要なコンテナの不足だけでなく、新型コロナの感染拡大による影響もあり、毎日の感染者数は9万人を超え、死者も連日3000人を超えていて、アメリカを上回る感染状況になっています。
都市のロックダウンの影響も懸念され、コーヒーの積出港であるサントス港も輸出の影響を受けそうです。

このような状況から今後コーヒーの価格が上昇する恐れがあり、せっかく家飲みで家庭でコーヒーを淹れて飲むという習慣が出来つつある中、価格の値上がりは心配です。

今すぐの値上げに結び付くということではないと思われますが、今後の事態の成り行きに注目していきたいと思います。

新型コロナウィルスの感染が再び拡大している状況下ですが、手洗いやうがいマスクなどに十分気を付けてお過ごしください。
そして、ご自宅では美味しいコーヒーを飲みましょう!