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コーヒーの達人への道 バックナンバー 2026年6月
2026年6月下旬号 No.566
“ ブラジルコーヒー生産、2026/27年度は過去最高を更新 ”6月1日、米農務省(USDA)は、2026/27年度のブラジルのコーヒー生産量が7,190万袋に達する見通しを発表しました。 これは、前年度(2025/26年度)の6,300万袋を890万袋(14.1%)上回る水準で、過去最高を更新する見込みです。
内訳を見ると、アラビカ種は3,800万袋から4,750万袋へと950万袋の増産となる一方、ロブスタ種は2,500万袋から2,440万袋へと60万袋の減産が予想されています。
先日発表されたエルニーニョの影響により、2026/27年度および2027/28年度には生産への影響が懸念されていますが、今期は気象条件に恵まれたこともあり、全体としては増産の見通しとなりました。
ロブスタ種の減産については、生産地の天候不順に加え、2025/26年度が高水準であった反動と見られています。 ただし、減少するといっても依然として高い生産量を維持する見込みです。昨年度は、いわゆる「トランプ関税」やアラビカ種不足が話題となり、ロブスタ種の生産が増加しました。 こうした流れも、今回の生産構成に影響していると考えられます。
一方で、いわゆる「コーヒー2050年問題」により、将来的にコーヒー生産地が大幅に減少する可能性が指摘されています。 そのため日本国内でも、温暖化を逆手に取り、冷涼な地域でのハウス栽培や地熱利用によるコーヒー栽培に取り組む企業が増えてきました。
しかし、たとえ大規模なビニールハウスであっても、ブラジルの生産規模と比較すると極めて小さく、現実的には観光農園的な展開が中心になると考えられます。 また、コーヒーは収穫後に果肉除去・乾燥・焙煎・粉砕・抽出といった工程が必要なため、その場で気軽に楽しめる果実とは異なります。 収穫体験としての魅力には限界があり、結果として提供されるのは、あらかじめ加工されたコーヒーを比較的高価格で味わう形になるでしょう。
さらに、国産コーヒーとしてブランド化した場合でも、価格に見合う価値をどこまで訴求できるか、また通常の輸入コーヒーとの味の違いをどう評価されるかなど、課題は多く残されています。 加えて、中東情勢の影響による肥料価格の高騰も深刻です。農業従事者の負担は増しており、コーヒーに限らず農産物全体に影響が及んでいます。
こうした背景もあり、近年では濃縮タイプのコーヒーが「コストパフォーマンスの良さ」で注目を集めています。 お湯で割ってホットに、水で割ってアイスに、さらに牛乳でカフェオレにと、手軽さと経済性を重視する層から支持を得ています。
ただ、その一方で、味や香りよりも価格が優先される傾向には、少し寂しさを感じるのも事実です。
毎日を切り詰めるだけでは、どうしても息が詰まってしまいます。だからこそ、ときには小さな贅沢を取り入れて、心をリフレッシュすることも大切ではないでしょうか。
そんなひとときに、ワンランク上の美味しいコーヒーを。
香り高い一杯が、きっと日常に少しの豊かさをもたらしてくれます。
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2026年6月上旬号 No.565
“ 水出しコーヒーバッグでコーヒー牛乳 ”今年の夏は、例年よりも早く訪れそうな気配です。先日の新聞では、ロンドンやパリでも35度を超える猛暑が記録されたと報じられていました。
ヨーロッパでは、もともと冷房設備が一般的ではなく、暑さへの備えは日本ほど整っていません。 実際に、イギリスでレンタカーを借りた際に冷房が付いておらず、暑さに苦労したという話もあるほどです。こうした環境では、熱中症への不安も大きいことでしょう。
一方、日本は暑さ・寒さともに厳しい気候のため、冷暖房の設備が充実しています。また、アイスコーヒーという文化も日本ならではのもの。 ヨーロッパでは今でも一般的とは言えず、ビールも冷えたものではなく、常温に近いスタイルが主流だそうです。
そんな中、日本の夏に欠かせないのが、冷蔵庫に常備しておきたいアイスコーヒー。今回は、もう一歩楽しみを広げた「ミルクアイスコーヒー」の作り方をご紹介します。
水出しコーヒーは、冷蔵庫で一晩置くだけでまろやかな味わいになりますが、牛乳を加えるとやや薄く感じることがあります。そこでおすすめなのが、牛乳そのもので抽出する方法です。
用意するものはシンプルです。
・800ml程度の蓋付き容器
・水出しアイスコーヒーバッグ1袋(コーヒー粉35g)
・牛乳500ml
清潔な容器にコーヒーバッグを入れ、牛乳を注いでそのまま冷蔵庫で一晩。翌朝には、しっかりとコクのあるコーヒー牛乳が出来上がります。 飲む前に軽く振って、全体をなじませるのがポイントです。 甘さはお好みで。ガムシロップを加えたり、あらかじめ砂糖を入れて抽出すれば、より昔ながらのコーヒー牛乳の味わいに近づきます。
今年の夏も、厳しい暑さが予想されます。だからこそ、美味しいアイスコーヒーで、ひと息つく時間を大切にしたいものです。
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